石生前遺跡出土品(柳津町)

 県指定重要文化財(平成6,3,31指定) 柳津町所蔵
 およそ1万2千年前に始まった縄文時代−人々は大自然の中で、弓矢で獲物をとらえ、丸木舟をあやつって魚をとり、土器を作って煮炊きをし、とても人間的なくらしの中で豊かな文化を育みました。
 石生前遺跡はその縄文文化のピークともいえる縄文時代中期中頃(およそ4,500年前)のくらしを伝える貴重な遺跡です。
 有名な青森県三内丸山遺跡の人口が最大に増えたのも、新潟県地域で火焔土器が作られたのも、長野県や山梨県の八ヶ岳山麓に異様な土器文化が栄えたのもちょうど同じころです。
 石生前遺跡から出土した土器は華麗な文様が施されています。縄文人からのメッセージでしょうか。しかし残念ながら現代の私たちはこの文様の意味を解き明かすことができません。謎が解ける未来までこれらの土器を大切に伝えていく必要があるでしょう。

<発掘調査のようす>(柳津町教育委員会提供)
<発掘された住居跡>(柳津町教育委員会提供)
石生前遺跡のすばらしい土器

 ここに展示された土器は、日本列島で作られた縄文土器の代表格といって過言ではありません。会津の山間部を中心とする地域の縄文人は、東北南部の大木系土器と越後方面で発達した馬高式土器とを融合させて、地域独自の豪放かつ華麗な土器を生み出したのです。
 馬高式の影響は口の部分の派手な装飾や上半部の立体的造形に認められます。ただし、馬高式の基本的文様要素は前段階の会津地域ですでに生み出されていることから、これを究極までアレンジしたのが越後地域であるとする見方もできます。大木系土器の影響は下半部の浅い線で描いた文様や縄文を施している点に認められます。しかし、全体に大型で大胆なプロポーションとダイナミックかつ繊細な文様は会津独特の芸術性を備えているといえるでしょう。 

縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(深鉢)
縄文土器(人面付深鉢)
縄文土器有孔(深鉢)
縄文土器(浅鉢)
縄文土器(浅鉢)
 
縄文土器(浅鉢)
縄文土器(浅鉢)
縄文土器(浅鉢)
縄文土器(器台形土器)
土 偶
土 偶
土 偶
 
土製品(耳飾り)
土器把手(足形状)